インターネットとヒッピー文化

1995年のタイム誌に「すべてはヒッピーから」という記事が掲載されています。その副題は「反戦運動も,ウッドヅトックも,さらには長髪も忘れよう。60年代の最大の遺産はコンピュータ革命だ」とあります。また,記事の中には「当時のヒッピー共同体主義自由主義が,サイバー革命の原型を形作ったのである。当時はそうした考え方は危険なアナーキーに見られていたけれども,しかし中央集権に対して嘲笑を投げつけたカウンターカルチャーは,権力の存在しないインターネットだけでなく,パーソナルコンピュータ革命も含んだ思想的基礎を形成したのだ。」とあります。アメリカの国家戦略に基づく軍事技術として生まれたインターネットが,実際には反権力的な利用実態や思想基盤を確立したという見方が逆説的で大変面白いですね。
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