アクセシビリティとアダプタビリティ

Suiの論文"From Accessibility to Adaptability"を読みました。それによると、情報社会を読み解く視点は、従来のアクセシビリティからアダプタビリティへと移行すべきだとされています。たしかにアクセシビリティの視点だけでは、例えば、インターネットの通信基盤の整備状況やPCの性能、ブラウザの種類やバージョンなどをみればわかるでしょう。しかし、それをどのように利用するか、そこから何が生まれるか、は利用者(エージェント)の意思や相互作用、創発を含めて検討すべきだあることは間違いないでしょう。それをアダプタビリティと定義するのがSuiですが、論文の中には論理の飛躍がある部分もみられました。また、具体的な方法論の提示や事例検証は行われていません。その辺りに研究の余地がありそうです。
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