伝統的な産地技術

今年度,ちゅうごく産業創造センターからの依頼により,「中国地域における伝統的な産地技術(匠の技)振興方策調査」の委員を務めております。その調査の一環で,先週11〜13日に石川県と福井県の伝統産業の視察に行ってきました。石川県では北陸先端技術大学院大学による人材育成の取組み,九谷焼福井県では武生刃物,越前和紙,福井県のデザイン振興の取組みを視察しました。いずれの産地も販売不振や後継者不足という問題を抱えるなか,伝統産業の維持発展と産地技術の継承・活用に向け,活発な活動を展開されていました。特に印象に残ったのが武生刃物。10人の事業主が協同組合を組織し,事業理念と責任,リスクを共有して,精一杯ものづくりに取り組んでおられる姿に感動しました。ものづくりと研究(論文執筆)は似た面があるなとも感じました。単なる調査でなく,元気とやる気をもらった視察となりました。それから,鯖江の居酒屋で食べたサバはおいしかったなあ・・・。