地域づくり論

周防大島の研究を進めるに当たり、地域づくりやコミュニティ・ビジネス地域ブランドなどに関わる論文や書籍を読んでいます。読んでみると、論者によって定義や視点はまちまち。また、違う用語や概念を用いていても、言っていることは一緒というものも多数見受けられました。これは「地域づくり」に関する総説あるいは展望をまとめる必要性および意義があるかな、とも感じました。今年度後期から、広島経済大学で「実践まちづくり」、愛媛大学で「地域づくり論」を担当するので、その教材研究にもなりました。
そうした理論的考察をもとに、周防大島の研究に取り組むわけですが、既存研究の読み込みを通じて、周防大島の取組み(島スクエア)の位置づけが明確になってきたように思います。今後、その取組みの実態(メカニズム)を解明していくとともに、その取組みに活かすべき地域(周防大島)のDNAについて何らかの考察ができればと考えています。