バーチャル経済を学ぶ学生

今年度になって、徳山大学の他の先生のゼミに所属する学生が、「大学院に進みたい。先生の専門分野に関心があるので卒論をみてほしい。」とやってきました。韓国から来ている留学生ですが、国費の支援を受けるなど、優秀な学生です。「では、さっそく卒業研究の研究計画書を書いて持ってきなさい」と言ったところ、翌週には「E-Sports」をテーマとする研究計画を持ってきました。「E-Sports」は韓国のオンラインゲームで、それを気軽に楽しむ人がいるだけでなく、プロとして活躍するゲーマー、現実社会でも「E-Sports」のリアル版競技場がソウルに2か所あり、利用者同士のオフ会(スポーツイベント)も開かれていると言います。それを経済地理の観点から研究してみたいということでした。私が博士論文で書いたテーマにフィットするし、日本の事例をとりあげた私の研究に対して、韓国の事例をとりあげるもので、うまくいけばインターネット地理学の発展にもつながるものと期待できます。自分の研究分野に近いテーマを取り上げる学生(後輩)がいることは嬉しいものですね。彼にもぜひ頑張ってほしいし、私も一緒に勉強していきたいと思います。