創発とは

私がこのブログのタイトルにしている「創発」。「創発」という言葉をインターネットで検索してみると,「IT@情報マネジメント用語事典」のページに,次のように紹介されています。

局所的な相互作用を持つ,もしくは自律的な要素が多数集まることによって,その総和とは質的に異なる高度で複雑な秩序やシステムが生じる現象のこと。所与の条件からの予測や意図,計画を超えた構造変化や創造が誘発されるという意味で「創発」と呼ばれる。

これを少しやわらかく言えば,自分で動くことができる個やその小さなつながりがたくさん集まることによって,足し算で得られる結果とは違ったり,もっと大きな成果を生み出したり,引き起こしたりすることということになるでしょうか。
また,私が昨年著した著書では「創発まちづくり」を次のように定義しました。

異なる価値観や能力を持つ「ひと」(あるいは異なる個性を持つ「まち」)が,相互作用を通じて刺激しあい,新しい価値観やアイデア,相互関係を「創」造するとともに,具体的活動を誘「発」していくようなまちづくり

このブログでは,この「創発」をキーワードに書き進めていきたいと思います。そして,こうした「創発」現象が顕著にみられるのがインターネット・コミュニティなのです。伊藤穣一(2003)は,多層的な市民が民主的な対話を通じて真に民主的な政治を実現する「創発民主制」の有用性を提起し,その中でインターネット,特にウェブログが大きな役割を果たすだろうとみています。
http://www.glocom.ac.jp/odp/library/75_02.pdf

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