ウェブログ先行研究(2)

先行研究の続きです。
ウェブ日記を介したネットワークについて,村田(2003)はウェブ日記に実装された諸機能を計量的に分析し,作者のコミュニケーション志向性の解明を試みた。その結果,ウェブ日記の作者は観客としての他者に日記を読まれることは必要としていても,その他者とそれ以上に親しくなることは重視していないと結論づけた。大津(2004)も村田(2003)の研究を発展させる形でコミュニケーション志向性の解明を試みているが,これらの研究はコミュニケーション要素を確認するにとどまっている。また川浦ら(1999)や志村(2005)は,ウェブ日記の作者に対するアンケート調査を通じて,ウェブ日記を書き続けることの心理的な要因や効用を明らかにした。しかし,これらの研究では作者のコミュニケーション志向性をもとに具体的にどのようなコミュニケーションが展開され,対人関係の形成や共同行為に結びついたかについては不明である。
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