相互作用の舞台演出(4)

今日も昨日の続きです。

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 本書の7人の執筆者たちは,こうした松波の経験や想いに共鳴するとともに,次のようなそれぞれの立場や経験,想いをベースとして持ちながら,まちづくり活動に取り組んだり,それらを見つめ続けながら課題を提起したりしている。
 ●川名−私たちの活動は最初から目的や目標を決めるのでなく,とにかくやってみて,その中でいろいろな人が集まってきて,いろいろな案が出て,新しい動きや仕組みができてくるというものだ。
 ●牛来−すべてに共通する私の活動のポイントは「SOHOのあったらいいなをカタチにする」ということである。それは最初から決めるものでなく,やっていくと見えてくるものである。
 ●氏原−まちづくり活動が実際に動かないということはまちづくりを計画した者にとって情けないことだし,淋しいことでもある。だからこそ,やってみたい,動かしてみたい。
 ●吉原−自分がやりたいことができた喜びがその人の幸せにつながるわけだ。みんな,自分がやりたいことがやりたいわけだ。そういう場をつくりたいというのが僕の思いである。
 ●重徳−市町村や住民の方々には,合併した後には,合併以前と同じように行政にぶらさがる意識でなく,自分たちで考え,自分たちで動いていくことが必要だと認識してほしい。
 ●増田−行政をたたいたり,できない状況を解説したりする記事だけでは無力感が募る。行政頼みをやめる,志と熱意のある人を見つけ,もり立てる。それと同時に,「じゃあ私は一市民=当事者として何ができる」という自問を忘れないよう心がけている。

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