コンサルは旅人であり,よき旅人はコンサルになりうる

中田英寿がウェブ上の引退発表で「人生」と「旅」の関わりを引き合いに,サッカーという旅の終わりを宣言しましたが,私が仕事とするまちづくりのコンサルタントもある意味「旅人」であろうと思います。各地のクライアントに雇われ,成果品を納入して契約が完了すると,次のクライアントに雇われ,新しい仕事をこなしていく。一つひとつの仕事は大量生産がきかない労働集約型産業で,またクライアントからの発注内容は同じものはほとんどなく,毎回違うテーマや内容が要求されます。旅人であり,渡世人といえるかもしれません。仕事は続けてある時もあれば,なかなかない時も・・。全く水商売です(世の中ほとんどの仕事はそうだと思いますが)。しかし,様々な経験が自分を育ててもくれます。その点はまさに旅人だといえるでしょう。そしてまた,経験豊富な旅人はコンサルタントになるための知識や技術,経験を備えている場合が多いと言えるでしょう。すなわち,旅人はよきコンサルタントになりうるはずです。私のまちづくりコンサルタントの旅がいつまで続くのかわかりませんが,無力ならぬ微力であっても地域に役立つ仕事をしていきたいと思います。