PCに向かう時の自己

インターネットの地理学を研究する上で、アクター(利用者)が「どこ」に存在するかを明確にすることが研究の前提の一つになると思います。アクター(利用者)の身体は明らかにPCの前にあります。それは家庭や職場、学校といった物知的なリアルスペースにあります。しかし、アクターの意識はどこにあるでしょうか。それはPCの画面上(サイバースペース上)に構築されたメディアの中にあると言えるでしょう。すなわち、PCを利用する時にはアクターの身体はリアルスペース、意識はサイバースペースにあり、自己が2つのスペースにまたがって(あるいは分裂して)存在することになります。こうした前提でサイバースペース上のアクター間やサイト間のつながりとリアルスペースにおける身体の存在位置や社会的ネットワークのつながりをみていくのも面白いでしょうね。
広島ブログ