空間的諸実践の格子

D.ハーヴェイの『ポストモダニティの条件』を読んでいく中で面白かったのは、ハーヴェイがモダンとポストモダンの違いを考えていくきっかけとして提示した「空間的諸実践の格子」です。それによると、空間は次の3つのフェーズに分けられるということです。それは「経験されるもの」である「物質的な空間的諸実践」、「知覚されるもの」である「空間の表象」、「想像されるもの」である「表象の空間」です。インターネット(サイバースペース)上のコミュニケーションは「表象の空間」に位置づけられるような気がします。その空間性を読み解き、物質的な空間的諸実践あるいは空間の表象との関連を解明することが私の研究テーマと言えそうです。
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