流域連携

30日に江の川の会議で少し話題提供をするので、昨日、考え方を整理してみました。流域連携。これは20年近く前ぐらいから盛んにいわれだし、江の川を始め各地で取り組まれてきたところです。しかし、情報化がこれだけ進展し、ポストモダン的性格がさらに強まった昨今において、運命共同体的な地理的なつながり(地縁)を強調した「連携」というものがどれだけ有効かつ必要なのでしょうか。地縁だけでなく機縁、情報縁の考え方を含め、地理的に連続した活動舞台+相互作用の舞台において、いかに主体的に機縁や情報縁を生み出し、それを活用しつつ、流域内だけにとどまらない(コミュニティ解放論にもとづく)実効性ある自己組織化、創発を誘発させる仕掛けがないと、ただ「連携」しているような形を演出しているだけになってしまうと思います。「連携」は目的ではなく手段です。連携しないことも一つの選択肢であるべきです。
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