指定管理者制度

昨日、ある建築デザイナーの方と話をしました。指定管理者制度について。その方の知り合いは美術関係の専門家らしいのですが、指定管理者制度が導入されてから、腰を落ち着けて学芸員としての仕事ができないとのこと。そりゃそうですよね。3年ごとに管理者が指定され、ひょっとすると自分の仕事がなくなるかもしれない。若いときはいろいろ経験するためにいろいろな仕事にチャレンジするのもいいことかもしれませんが、年をとって経験を重ねてくると、そんなに短期間で仕事を変わることは仕事上でも生活上でも安心できないですよね。だからその指定管理団体には経験豊富な有能な人材が集まりにくいとのこと。前任者もその辺りに限界をみて、大学教員に転身したとか。世の中、あまりに形式的な合理性、透明性、費用対効果等を求めるために、本当に大事なことを忘れてしまっているような面があると思います。
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