アニメでまちづくり

先週、私が調査委員を務めるちゅうごく産業創造センターの調査の一環で、埼玉県のアニメを活用したまちづくり事例の視察に行ってきました。訪問したのは、ちょ〜でぃ〜ぷな観光協会を設立した埼玉県庁と、アニメ「らき☆すた」を活かしたまちづくりを進める鷲宮町商工会。行政が「ちょ〜でぃ〜ぷな」というやわらかい名前の観光協会を運営していることも驚きですが、鷲宮町のアニメファンの気持ちを大切にし、アニメファンの参加と協力を得たまちづくりの取組みは参考になることが多くありました。中国地方は、水木しげる作品を活用した鳥取県境港市、「名探偵コナン」などを活用した鳥取県北栄町などの取組みもみられますが、地元自治体等と著作権者の思惑が中心にあり、ファンの気持ちを踏まえたり、ファンの参加を得る取組みがやや薄いような気もします。アニメによるまちづくりだけではなく、あらゆるテーマのまちづくりにおいて、外部の人のまなざしをしっかりと受け止め、外部の人から賛同や共感を得ながら進めるまちづくりが大切になってきているのかなあ、と感じました。
らき☆すた」の舞台となった鷲宮神社