ムトゥ踊るマハラジャ

 観ました、『ムトゥ踊るマハラジャ』。インド映画(正確にはタミル映画)を代表する娯楽作品というだけあって、理屈抜きに面白かったです。主人公のラジニ、ヒロインのミーナ、いいですね〜。ストーリーの途中でいきなり歌って踊りだす展開。楽しいです。映画を見た後にインド映画の本を読んでみると、それらの歌と踊りは民族舞踊なのだそうです。(GW前にも別のインド映画を2本観ました。いずれもストーリー+歌+踊りの構成は同じでした。また、いずれもインド社会の構造や問題点がストーリーの背景に描かれており(大地主制、女性の社会進出など)、インドを理解するのにも役立ったと思います)
 それにしても、なんでインド人は映画好きなのだろう。インド音楽やインド美術、インド舞踊の伝統も関係あるのかな。経済的にも宗教的にも限られたインド人の余暇として、手近な映画や芝居が伝統的に喜ばれてきたのかな。輸出型(主に印僑の多い国/地域へ)だけでなく内需型産業の一つであるインド映画産業を読み解いていくには、ここらあたりの把握・解明が必要であり、またインド映画産業を把握・分析する前提条件の一つになるような気がします。
 ということで、今日はこれから、イギリスとインドの合作映画『ガンジー』を観ることにします。楽しみです。