ボンベイ

 昨日、『ボンベイ』というタイトルのインド映画を観ました。1992-1993年頃のインドにおけるヒンドゥとムスリムの宗教対立の問題を扱った作品でした。インドは言語やカーストに加え、宗教という「差異」が存在し、それらが多様かつ複雑にからみあう社会であることを実感しました。日本で暮らしているとわからないですよね。
 映画の中で、その対立の被害者として象徴的に描かれたのが子どもたちでした。何も知らない子どもたちが大人たちの争いに巻き込まれて命を落としていく・・・。宗教に限らず大人の都合で子どもたちが犠牲になるのは耐えられませんね。ちょうど昨日は、山口県下関市での女児殺害事件の犯人と目される容疑者が逮捕されたニュースも報道されていました。
 誰もが平和に安心して楽しく暮らせる社会、これはユートピアに過ぎないかもしれませんが、それに一歩でも近づけるように、公私ともに微力をつくしたいなと改めて思いました。