広島県地図か日本地図か世界地図か

会社では自分の机の前に地図を貼るようにしています。地理学出身ということもありますし,プロジェクトの実施場所がどこかということを明確にする意図もあります。もう一つは物事を考える上での視点の問題です。その時,貼る地図のスケールをどの程度にするかが問題です。広島県の地図か,日本全体の地図か,はたまた世界地図か。貼る地図によって物事の考え方が変わってきます。コンサルタントの仕事を始めた時は「中国四国事務所」勤務でしたので,中国四国地方の地図を貼ることが多く,その後,中国四国地方以外の仕事を受けることもあって「日本」地図を貼っていました。独立以後は広島県内の仕事をすることが増えたので,よりローカルで地域密着の視点を重視しようと「広島県」の地図を貼っていました。しかし,それを貼っているうちに,自分の視野,視点が狭まっているような気がしてきました。そこで現在は,机の前に「世界」地図を貼っています。広い視点の中で「地域」を捉えることは大切だなあと感じています。