研究計画

年頭の決意で、年内を目標とした論文作成を掲げました。それを具体化するための研究計画案を本日から数回に分けて示します。

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情報地理学は1960代以降欧米を中心に研究が進み,1990年代半ば以降はインターネットに代表される急激な情報化の進展に伴い,それらを扱う研究が活発となってきた。日本地理学会情報地理研究グループの趣意書によれば,情報地理学は①対面接触の代替効果,②情報化の進展による経済・社会への影響,③サイバースペースの研究があり,わが国では産業地理学や流通地理学を中心に①および②に関する研究が行われてきた。しかし③については,欧米を中心とする諸外国の研究に比べ,わが国は質量とも劣っているのが現状である。また,荒井(2002,2005)によれば,わが国の情報地理学は社会・文化的なアプローチや実証的な研究が不足しており,これらの研究の進展が期待されている。