新たな公

現行の国土計画である「21世紀の国土のグランドデザイン」では、「参加と連携」が地域づくりの手段として提起されましたが、新たに策定が進んでいる国土形成計画においては、一歩進んで行政と企業、NPO等の多様な主体による「新たな公」が地域づくりの担い手であるべき、という指摘が出されています。これを見て、すぐ住民参加だ、官民協働だ、などと言い出す人もいるのですが、「公」をつくりだすための参加・参画のあり方は多様です。企業経営者が業績をあげて雇用を守ることも公への貢献、ボランティア活動をすることもしかり、公共施設整備に向けたワークショップに参加することもしかり、税金を納めることもしかり、・・・。そんな多様な貢献の仕方を認め、無理のない、どこからの一方的な押しつけでない「参加」「参画」を実現できる仕組み、環境整備、そして意識啓発が必要だと思います。