ハードありきのソフト!?

 先々週から、ある市の「道の駅」見直し委員会に委員の一人として出席しています。これまでの計画をみると、まず用地ありき。そしてその面積等に対応した建物ありき。そしてその建物に入れられる機能(飲食、販売、交流など)ありき。そして、それらがうまく回転したとしたらこれぐらいの売上げがあがるだろうという試算。そう仮定すると施設経営もやっていけるだろうという見通し。順番が逆じゃないの?
 地元住民の事業参加への盛り上がりがみられるのが救いですが、それだけでは不十分。何よりお客さんのことが全く考えられていませんね。面する道路の通行量はどのくらい? そのうち立寄率はどのくらいを想定する? そのうちレジ通過者はどのくらいを想定する? また立寄客数を増やすための施設やサービスの魅力(売り)は? その上で施設の構成や規模をどうする? という検討が必要なのではないかな、と思います。
 ハードありきのソフトって、これまで日本のハコモノ行政が失敗してきた典型的パターンですよね。ソフトがハードに先行するようでないと、使われないハコモノと借金だけが次の世代に残されるように思います。やれやれ。